画材の色名事典(ピンク系統・その40)
いわもも(岩桃)
吉祥岩絵具NO.46(KI)
人造岩絵具2137(UB)
新彩岩絵具2241(UB)
その名の通り、岩絵具の桃色。
本来染料で色を出す桃色を岩絵具で再現したものです・・・が、
同じメーカーでも製品によって色調が全然違います。
うすこうばい(薄紅梅)
吉祥岩絵具NO.3(KI)
文字通り、紅梅の薄い色。
最も目が粗く濃い5番でもかなり明るい、わずかに黄味がかった柔らかいピンク色です。
ぎんこうまつ(銀紅末)
吉祥岩絵具NO.10(KI)
中国の伝統色名に「銀紅」と書いて「インホン」と読む色が存在します。
色は岩絵具の5番に近い少しくすんだ黄味寄りのピンクです。
その「インホン」の日本語読みである可能性が高いのですが、具体的な由来は現在も調査中です。
やきしんしゃ(焼辰砂)
吉祥岩絵具NO.6(KI)
焼緑青等の様に岩絵具の色名の上に「焼」が付くと、元の色を焼いた様なくすんだ色になります。
無論、あくまでイメージ色です。
この場合は焼いた様な辰砂色を意味する、灰みで紫寄りのピンク色です。
画材の色名事典(ピンク系統・その39)
いちごみるく(ー)
胡粉ネイル66(UB)
いちごみるくは、
①果物の苺に練乳をかけたデザート。
②①をイメージした乳飲料。
「いちごミルク」や「いちご牛乳」とも。
③①や②をイメージした小粒のハードキャンディー。
、の意味があります。
公式は①を挙げていますが、③を真っ先に思い浮かべた人も多いかと思われます。
不透明な明るいピンクは胡粉ネイルパステルシリーズに所属する定番色です。
こうばいびゃく(紅梅白)
胡粉ネイル49(UB)
白紅梅の花の色を思わせる、繊細なピンク色。
先述のいちごみるくよりまだ淡く、僅かに青味がかっています。
また、やはり春に花を咲かせるハナカイドウ(花海棠)の花色から、かいどういろ(海棠色)の別名があります。
しかし、胡粉ネイルで2017年5月に廃番になり、色名も一旦姿を消しました。
ももはないろ(桃花色)
胡粉ネイル45(UB)
桃の花の色の様な、やや黄味寄りのピンク。
上羽絵惣の本拠地・京都の3月は三寒四温で荒天の日が多く、1日から14日までの東大寺のお水取、そして26日に比良の八講荒れじまいが済んだ後、ようやく春が来るそうです。
そんな中、2月から3月上旬に咲く桃の花は、3日の雛祭のお祝いに雛人形と共に飾られます。
いち早く咲いて京都の春「はななり」を招くかの様な桃の花の色をイメージしています。
画材の色名事典(ピンク系統・その38)
さくらいろ(桜色)
色辞典VP1(第3集)(TB)、他
サクラ(桜)はウメ同様バラ科サクラ属の落葉樹。
国内だけでも様々な品種が存在します。
品種によって時期や期間に差はありますが、概ね3~5月に花を咲かせ、花と入れ替わる様に若葉が生え揃います。
一部の品種(セイヨウミザクラ、サクランボの事)以外、果実は食用にできませんが、代りに花や葉が塩漬けにされ、お茶に入れたり、和菓子に使用されたりします。
また、材木は家具や薫製の時のチップ等に、樹皮も薬や染料に活用される等、実に万能な樹木でもあります。
この様に日本では古くから親しまれた樹木で、特に花は春の象徴として愛されてきました。
色名は、満開の桜の色をイメージした伝統色で、紅の染色の中で最も淡い色でもあります。
但しこの場合の桜は現在の主流であるソメイヨシノではなく、昔から日本に存在するヤマザクラやヤエザクラの色を指しています。
さくらがい(桜貝)
色辞典P3(第1集)(TB)
桜貝は海に生息するピンク色の小型の二枚貝の総称。
殻の色や形が桜の花びらに似ている事からその名があります。
本州以南の遠浅の綺麗な砂底に生息しています。
その見た目から日本人に古くから愛され、和歌にも詠まれてきました。
その桜貝の色の様な、オレンジがかったピンクです。
ゆきのごしょざくら(雪御所ザクラ)
Kobe INK物語No.61(NS/SL)
雪御所町(ゆきのごしょちょう)は、神戸市兵庫区に存在する町。
平安時代末期、平清盛が当時の摂津国福原京に構えた別荘で、日宋貿易拡大の拠点でもあった雪御所(雪見御所(ゆきみのごしょ)とも)が町名の由来となっています。
跡地周辺の川沿いの桜並木は、春になると華麗に咲き誇ります。
色は蕾から徐々に開く桜の色をイメーJい。
ペンや筆を動かすと共に、かなり濃い黄味のピンクからごく淡い淡い桜色へと変化する、透明感のある美しさが魅力です。
画材の色名事典(ピンク系統・その37)
リップスティック・ナチュラル(LIPSTICK NATURAL)
コピックスケッチE04(TO)
ナチュラル(natural)は自然の、自然のままの、加工しない、飾らない、等の意味。
この場合は口紅に採用されている自然な色を意味します。
見た目はかなりくすんだあずき色ですが、実際に唇に乗せると自然な感じでなじみます。
人物の肌色を拡充するため、1989年に追加された色です。
ルノワールピンク(ー)
Kobe INK物語(NS/SL)
ロシアのプーシキン美術館は、フランス絵画の宝庫として知られています。
2013年9月28日から神戸市立博物館で開催された「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」は、17世紀の古典主義から20世紀の野獣(=フォーブ)派までの66点が登場、フランス絵画の栄光の歴史を伝えました。
本展の最大の見どころは、ピエール・オーギュスト・ルノワールの印象派時代最高の肖像画と評される『ジャンヌ・サマリーの肖像』(1877年)です。
サイズは56×47cmで油彩画としては決して大きくありませんが、色彩が明るく華やかで「幸福の画家」の名にふさわしい作品です。
ちなみにモデルのジャンヌ・サマリーはコメディ=フランセーズの人気女優。
ルノワールにとってジャンヌはお気に入りのモデルの一人ですが、彼女も彼を信頼しており、地の自然な微笑を見せています。
ある日、「何故、女性や家族ばかり描くんだい?」と聞かれたルノワールは、「人生には不愉快な事が多いから、これ以上不愉快な物を作る必要は無いんだ」と答えています。
彼は一連の明るく愛らしい絵を、信念を持って描き続けていたのです。
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」を記念して作られたこの色は、当時20歳のジャンヌの唇の艶やかなピンクを表現。
本物の口紅に実在しそうな、やや濃く華やかなピンクです。
なお、期間限定色なので完売している可能性が高いので、ナガサワのネットショップ等で在庫を確認しましょう。
ルフランピンク(LEFRANC PINK)
エクストラファインオイルカラー901(LB)
LB社が現代絵画に便利な様に独自に開発した、不透明で色相的にバランスの取れたピンク。
ムラなく塗る事ができる上塗る場所を選びませんが、複数の顔料を混ぜて作られているので混色はあまりしない方がいいでしょう。
レースピンク(LACE PINK<)
ネオピコカラー336(DL)
レース(lace)は手芸の一種で、細い糸を一本、もしくは数本どりで編み上げたり織り上げたりして作る複雑な模様の布や装飾を指します。
その方法は様々ですが、中には芸術品とも呼べる完成度の高い作品もあります。
ロリィタファッションを始め、婦人服の装飾によく使用されます。
甘ロリファッションに用いられそうな明るいピンクです。
画材の色名事典(ピンク系統・その36)
※金属光沢色のピンクを集めました。
パールピンク(PEARL PINK)
ヌーベルカレーパステル403(TL)
その名の通り、真珠(=pearl)光沢色のピンク。
光沢も色調も柔らかいのが特徴です。
但し、印刷用原稿には使えないので注意。
また、データ化する時も気を付けて調節しましょう。
カラーパールピンク(COLOR PEARL PINK)
アクリルガッシュ カラーパールシリーズ406(TN)
ソフトな真珠光沢と地色を選ばない鮮やかな発色を併せ持つ、カラーパールシリーズのピンク。
やや紫がかった明るいピンク色です。
カラーパールマゼンタ(COLOR PEARL MAGENTA)
アクリルガッシュ カラーパールシリーズ410(TN)
ソフトな真珠光沢と地色を選ばない鮮やかな発色を併せ持つ、カラーパールシリーズのマゼンタ。
先述のカラーパールピンクよりやや濃くオレンジがかっています。
ピンクサファイア(PINK SAPPHIRE)
ジェラート®771288(FC)
ピンクサファイアはファンシーカラーサファイアの一種。
ちなみにファンシーカラーサファイアは青いサファイアやルビー同様元は鉱物コランダム。
その中で赤い宝石をルビーと呼び、残りはサファイアと呼びます。
更に青以外のサファイアをファンシーカラーサファイアと呼びます。
緑、黄、オレンジ等様々な色がありますが、全部9月の誕生石となります。
ピンクはファンシーカラーサファイアの中でも有名で、濃い色はルビーとの境界線になります。
明るくても鮮やかな色の石は並のサファイアより高価になる事もあります。
そのピンクサファイアの色を思わせる、真珠光沢のやや紫寄りの鮮やかなピンクです。
フレンチシェルピンク(FRNCH SHELL PINK)
リキテックスジェルパールG-0175(BN)
フレンチ(French)はフランス風の、の意味。
バニーコルアートの商品でこの名称が付くと、元の色より色調が淡くなります。
加えて、絵具の持つパール光沢のおかげで、より質感が貝らしくなっています。
フロステッドピーチ(FROSTED PEACH)
Dr.マーチンピグメント56K(BN)
フロステッド(frosted)とは、霧に覆われた、急速冷凍した、(お菓子に)糖衣をまぶした、等の意味。
日本の場合はアイスクリームに牛乳やシロップを混ぜたり、凍らせた炭酸飲料をソフトクリーム製造機で押し出したりして作るドリンク、もといデザートを指す事が多いです。
色名は、ピーチ(味)のフロステッドの色と食感をイメージした柔らかなメタリック色です。
同製品のフレンチピーチが淡いオレンジ系なのに対し、こちらは中明度の一応ピンク色です。
ローズラメ(ROSE LAME)
Dr.マーチンピグメント57K(BN)
バラ色、もしくはピンク色のラメ、の意味。
ちなみにラメ(lame,仏名はlamé)は、金銀の箔や金属の糸を用いた織物。
ちなみに箔を和紙に貼り、細く切って作った糸をラメ糸と呼び、毛糸に絡ませて編む場合もあります。
織物は金属的な輝きが出る為、ステージ衣装やドレス、バッグ等、丈夫さより美麗さを重視する場面で活躍します。
まさにバラ色(ピンク)のラメをイメージした、程よい輝きを持つピンクです。
パールピンク(PEARL PINK)
ヌーベルカレーパステル403(TL)
その名の通り、真珠(=pearl)光沢色のピンク。
光沢も色調も柔らかいのが特徴です。
但し、印刷用原稿には使えないので注意。
また、データ化する時も気を付けて調節しましょう。
カラーパールピンク(COLOR PEARL PINK)
アクリルガッシュ カラーパールシリーズ406(TN)
ソフトな真珠光沢と地色を選ばない鮮やかな発色を併せ持つ、カラーパールシリーズのピンク。
やや紫がかった明るいピンク色です。
カラーパールマゼンタ(COLOR PEARL MAGENTA)
アクリルガッシュ カラーパールシリーズ410(TN)
ソフトな真珠光沢と地色を選ばない鮮やかな発色を併せ持つ、カラーパールシリーズのマゼンタ。
先述のカラーパールピンクよりやや濃くオレンジがかっています。
ピンクサファイア(PINK SAPPHIRE)
ジェラート®771288(FC)
ピンクサファイアはファンシーカラーサファイアの一種。
ちなみにファンシーカラーサファイアは青いサファイアやルビー同様元は鉱物コランダム。
その中で赤い宝石をルビーと呼び、残りはサファイアと呼びます。
更に青以外のサファイアをファンシーカラーサファイアと呼びます。
緑、黄、オレンジ等様々な色がありますが、全部9月の誕生石となります。
ピンクはファンシーカラーサファイアの中でも有名で、濃い色はルビーとの境界線になります。
明るくても鮮やかな色の石は並のサファイアより高価になる事もあります。
そのピンクサファイアの色を思わせる、真珠光沢のやや紫寄りの鮮やかなピンクです。
フレンチシェルピンク(FRNCH SHELL PINK)
リキテックスジェルパールG-0175(BN)
フレンチ(French)はフランス風の、の意味。
バニーコルアートの商品でこの名称が付くと、元の色より色調が淡くなります。
加えて、絵具の持つパール光沢のおかげで、より質感が貝らしくなっています。
フロステッドピーチ(FROSTED PEACH)
Dr.マーチンピグメント56K(BN)
フロステッド(frosted)とは、霧に覆われた、急速冷凍した、(お菓子に)糖衣をまぶした、等の意味。
日本の場合はアイスクリームに牛乳やシロップを混ぜたり、凍らせた炭酸飲料をソフトクリーム製造機で押し出したりして作るドリンク、もといデザートを指す事が多いです。
色名は、ピーチ(味)のフロステッドの色と食感をイメージした柔らかなメタリック色です。
同製品のフレンチピーチが淡いオレンジ系なのに対し、こちらは中明度の一応ピンク色です。
ローズラメ(ROSE LAME)
Dr.マーチンピグメント57K(BN)
バラ色、もしくはピンク色のラメ、の意味。
ちなみにラメ(lame,仏名はlamé)は、金銀の箔や金属の糸を用いた織物。
ちなみに箔を和紙に貼り、細く切って作った糸をラメ糸と呼び、毛糸に絡ませて編む場合もあります。
織物は金属的な輝きが出る為、ステージ衣装やドレス、バッグ等、丈夫さより美麗さを重視する場面で活躍します。
まさにバラ色(ピンク)のラメをイメージした、程よい輝きを持つピンクです。
画材の色名事典(ピンク系統・その35)
画材の色名事典(ピンク系統・その34)
ピンクアイシング(PINK ICING)
ツインマーカーPU055 15-1717(SS)
アイシング(icing)は、ケーキやクッキー等に塗る砂糖衣のイギリスでの名称。
ちなみにアメリカではフロスティング(frosting)と呼ばれます。
但し近年は、表面が固いものをアイシング、柔らかいものをフロスティングと呼ぶ場合もあります。
卵白と粉砂糖と水で作るロイヤルアイシングは、砂糖の分量が多いため乾くと表面が固くなります。
これがケーキをある程度長持ちさせる事から、現在でもウェディングケーキやクリスマスケーキに塗られます。
粉砂糖と水(あるいは牛乳)を混ぜたウォーターアイシングやそれを煮詰めたボイルアイシングは、表面が固まらないので、一人分の柔らかいケーキやマフィン等に用いられます。
また、アメリカのセブンミニッツ・フロスティングは材料はロイヤルアイシングと同じですが、卵白を泡立てるため、メレンゲを少し固くした様な仕上がりになります。
それ以外では、ホイップクリームの他、バタークリーム、マジパン、フォンダンなども用いられます。
いずれも、ココアや着色料で色を増やせるため、ケーキやクッキーのデコレーションの幅を一気に広げました。
色名は、白の次に一般的なピンク色のアイシングをイメージしています。
ピンクディライト(PINK DELIGHT)
ツインマーカーPU045 13-19JP(SS)
ディライト(delight)は歓喜、嬉しさ、等の意味。
色名をそのまま訳すと「ピンク色の歓喜」となります。
しかし更に調べていくと、マレーシアシャクナゲ (マレーシア石楠花)の園芸品種に色名と一致する品種が見つかりました。
この花が萼が白く、花びらに向かってピンク色のグラデーションになります。
以上の事から、色名はピンクデイライトの花色をイメージしたと思って間違いありません。
ピンクヘイズ(PINK HAZE)
ZIGクリーンカラーFB 201(KT)
この場合のヘイズ(haze)は、もや、かすみ、薄煙の事。
mist(霧)やfog(濃霧)より薄く、視界は比較的はっきりした状態を指します。
このやや鈍いピンクは夕暮れ時のもやをイメージしたとも、アロマ等の人工的なピンクの煙とも考えられます。
ピンクラベンダー(PINK LAVENDER)
カラーソフトC210(DW)
ピンク色のラベンダー、もしくはピンクがかったラベンダー、の意味。
ラベンダーの花色は薄紫色がポピュラーですが、白やピンクの品種も実在します。
かなり濃いですが、ピンク系統の色です。